クラウドストライクはサイバーセキュリティ企業として2011年に設立されました。
創業者はGeorge Kurtzら3人。
George Kurtzはアンチウイルスソフトを開発・販売しているMcAfeeでCTO(最高技術責任者)を務めたことのあるかたです。
特徴
クラウドストライクのビジネスモデルはこれまでソフトウェアの更新で行っていたセキュリティのアップデートをクラウドで行うようにしたこと。
これからはあらゆるデバイスがクラウドを介して連携することになっていくでしょう。医療機器までもがクラウドとつながることになります。
従来のセキュリティー方法では被害を受けていることに気づくことが難しかったことがクラウドストライクであれば1分でウイルスを検知し、10分で調査、60分で封じ込めることができます。
1日で対応することができるのです。
主な顧客はアメリカの企業ですが竹中工務店やバンダイナムコといった日本の大企業にもすでに導入されています。
FALCONプラットフォーム
クラウドベースのアーキテクチャ。
データをクラウドに送信しクラウドでマルウェアの解析・検知を行うためパソコンへの負担が小さく他社で発生したマルウェアインシデントを1時間以内にすべての顧客に対策することができる。
パソコンにはエージェントと呼ばれるソフトウェアをインストーるするだけでいいのです。
モジュール式なため新しいセキュリティ対策をプラットフォームに追加することができる。
- FALCON PREVENT(次世代アンチウイルス)
- FALCON INSIGHT(エンドポイントでの検知と対応)
- FALCON X(脅威インテリジェンス)
- FALCON OVERWATCH(マネージド脅威ハンティング)
- FALCON DISCOVER(IT衛生管理)
- CROWDSTRIKE SERVICES(事前および事後インシデントレスポンス)
成長
Googleからの資金調達に成功しており2019年5月までに4億8000万ドルに上ります。
2020年には売り上げが前年同期85%とものすごい成長を遂げています。
アフターコロナの世の中でリモートワークがさらに広まっていく流れを考えると株価はさらに上昇するでしょう。
株価
過去のウイルス対策
VPN(バーチャルプライベートネットワーク)やアンチウイルスソフトが従来のセキュリティ対策でしたが今後使う人は減っていくでしょう。
常にデバイスがインターネットに接続するようになった現在において従来のセキュリティー対策では対応できなくなっているからです。
ウイルスと思われるファイルをブラックリストとして登録し、そのブラックリストファイルがパソコンに侵入してきたらアラートを発する。しかし7割ものウイルスがアンチウイルスソフトを素通りしているといわれている。
強固なセキュリティーを持つネットワーク環境を離れた場所で構築することで、そのネットワークでウイルスの攻撃から守ることができますが、VPN内に入ったデバイス自体がウイルスに感染していたら安全ではありません。
デバイスがクラウドにつながっている間は常にクラウドストライクがチェックしており、セキュリティーのアップデートをクラウドで行っている。