これからの社会を変えていく企業としてテスラを取り上げたいと思います。
2003年にテスラは創業され早くに出資した現CEOイーロンマスクはアマゾンのジェフベゾスを抜き世界一の富豪となっています。
イーロンマスクはPaypalの創業者の一人でもありペイパルマフィアとして有名です。
イーロンマスクが掲げているミッションはエネルギー問題、地球温暖化の防止といった環境問題を解決することにあります。
Model 3
いま爆発的に売れているのがテスラModel 3。
テスラはこの大衆向けモデルであるModel 3をきっかけに急成長を遂げました。
500万円程度で購入でき電気自動車ならではの3.3秒で時速100kmまで加速でき1回の充電で580kmも走行することができます。
テスラにはオートパイロット機能が備わっており駐車や入庫・出庫を自動的にできるので雨の日などは玄関を出てすぐに乗り込むことができます。
運転時には操舵・加速・ブレーキを任せて快適なドライブを楽しむことができるのです。
そして将来車を買い替えることなくソフトウェアのアップデートでこれらの機能が向上していくのですから驚きです。
座席の真ん中には大きなモニターがあり季節によってインターフェイスが変わるので12月にはクリスマス仕様に変更することができます。
また、モニターでYoutubeやNetflixの動画を見たりゲームを楽しむことができます。
これらのエンターテイメントの充実性がテスラの強みの一つでもあります。
・バッテリーの減りが遅くなる、ブレーキの性能がアップなどの既存の機能の向上
・新しい機能の追加
テスラは広告を一切行っていません。
それは著名人が乗っていることが宣伝となったりテスラを保有する人たちの口コミ・SNSの拡散によって顧客を広げることができているからです。
ディーラーもなく購入はインターネットでできるため中間費用がかかっていません。
歴史
イーロンマスクは弟のキンバルマスクとZip2を立ち上げCOMPAQに売却。
インターネットバンキングであるX.comはPaypalと合併。
2002年にスペースXを創業。
2008年にSpaceXとテスラは財政危機に陥ったがNASAとの契約を得たことで16億ドル資金が入り何とかしのいだ。
ネバダ州のリノにはギガファクトリーと呼ばれるテスラの巨大な工場が建てられていて、この工場ではPanasonicが電池を製造しテスラが車体を組み立てる流れで生産が行われています。
2017年からModel 3の生産を開始したが、初期は工場の自動化がうまくいかず手作業で進めていた時期もあったため最初の四半期での生産台数は260台と当初計画の2割しか生産できませんでした。
その後自動化に成功し量産することができています。
テスラの株価は2020年に720%以上も上昇することになり世界中の投資家から注目されています。
ハイパーループ
1000kmものスピードが出るため日本で導入されれば東京-名古屋間で新幹線で1時間40分かかっていたものが30分で移動することができます。
ロボタクシーが人の移動を変える
現在では通勤・通学に電車を使用している人が大半ですが今後ロボタクシーの普及で電車に乗る人は減少するでしょう。
アフターコロナの世界においてドアツードアで移動することができるメリットは非常に大きいです。
現在のタクシー利用における運賃のうち約7割が人件費であるといわれているので運転手が必要ないロボタクシーはこの人件費が必要ないのでより安価で乗ることができます。
また、多くの人が自家用車を保有していると思いますがこのうち95%が普段利用されずにいます。ロボタクシーはこの利用されていない時間を無くすことができるのです。
そうなれば車を買う家庭が少なくなり自動車メーカーの生産は縮小していくでしょう。そして自動車ディーラー、タクシー運転手は必要無くなっていきます。
トヨタのディーラーだけでも有名な
- ネッツトヨタ
- トヨタカローラ
- トヨペット
- トヨタ
などがトヨタ車の販売を行っており、これにかかる費用、人材が削減されることになります。
環境問題
大気汚染や地球温暖化の防止などの環境問題に対する解決策としてのテスラでありスペースXなのです。
このほかにもPowerwall事業やボーリング事業を行っています。環境に負荷を与える渋滞や発電による二酸化炭素の放出を減らすことに注力していることがわかります。
ソーラーパネルのサブスクリプションで月額5000円を支払う代わりに6000円分の電気が発電されるため1000円分が利益となります。
スペースX
民間のロケット会社として非常に注目されているのがスペースXだ。
スペースXは2002年にイーロンマスクが立ち上げロケットの再利用というミッションを掲げている。
アマゾンのジェフベゾスはロケット会社Blue Originを2000年に設立しており今後の宇宙産業に向け準備を進めている。
最初に打ち上げに成功したのは2010年のファルコンX。
一回の打ち上げコストは9000万ドルほど。
すでに有人飛行や国際宇宙ステーションへの補給に成功している。
ビックファルコンロケット(BFR)で火星への有人宇宙飛行に注目していきたい。